【 山城高校21世紀塾 】              


講演 「 『面白がる。』が、原動力。
          テレビをつくってきた40年  」

 
和崎 信哉 氏
  
  今回は、有料BS放送界の第一線でご活躍中の、
 同窓先輩・和崎 信哉(わざき のぶや)氏をお招きし、
 1年生370名を対象に下記の要領で講演が実施されま
 した。
  和崎氏は山城高校在学中、山岳部に所属、京都の北
 山や比良山系が活動の場だったようです。
  京都大学卒業後、NHKに入局、テレビ番組制作の現
 場で、ディレクターとして13年間、プロデューサーとして
 15年間、ご活躍されました。ディレクター時代に2度、死
 の恐怖を体験されたエピソードや現在のWOWOWでの
 番組作りのこだわりについて、事例を基に楽しくお話をし
 ていただきました。
  「面白がったことには徹底して、こだわってほしい」と
 アドバイスされました。
  

                      記


 
   日 時    平成25年11月15日(金) 午後2時〜
                            (約1時間30分)

   場 所    京都市右京ふれあい文化会館

   講 師    山城高校第15回 (昭和38年)卒業生
  
           株式会社WOWOW
            代表取締役社長 和崎 信哉 氏
         
   演 題    「 『面白がる。』が、原動力。
                テレビをつくってきた40年。 」
 
   対 象     1年生  370名
                                                         

  講 演 風 景
   
 NHK時代・恐怖の体験エピソード    
 
北転船の航路
  @ 〔北転船(遠洋底引き網漁船)の取材〕    
 
   ・ ソ連の200海里水域設定でカムチャッカ半島沖での、
    最後の漁となった、北転船に乗船取材。

  ・ 2月上旬で、気温は−30度〜−40度。船上には5分
    以上出ていられない寒さ。船酔いや船室の魚の臭い
    との戦い。

  ・ ロープに付いた氷をたたきわる作業。(ロープに着氷
    すると重心が高くなり、転覆の危機になる。)
    3隻の内、1隻が転覆、全員死亡となった。

  ・ 釧路港(北海道)を出航して、1週間後に現地着、1週
    間の操業、帰路1週間。往復3週間の航海。
     
 
タクラマカン砂漠の2こぶラクダ
  A 〔タクラマカン砂漠・ニヤ遺跡の取材〕

   ・ 58頭の2こぶラクダと20数名の現地の人(ウイグル
    族)と一緒に、シルクロードのタクラマカン砂漠へ、
    ニヤ遺跡を探す取材。

  ・ +50度、ゆで卵ができる程の暑さとの戦い。

  ・ ラクダが水を欲しがり、水の匂いを嗅いでラクダが
    暴れだしたので、崑崙山脈のオアシスを目指して、
    3昼夜、ラクダに乗り退却した。


講演中の和崎氏
  
  WOWOWの紹介

     WOWOW 
             3チャンネルのデジタル放送 (プライム、ライブ、シネマ)
                      WOWOWのホームページ
                     ( http://www.wowow.co.jp/ )

 ”面白がる企画”という視点に立った番組作り
      ・ 東日本大震災の時(ニュース・報道番組を持っていないので)
          日本中が沈滞化していたときに「下町のロケット」(中小企業の活躍ドラマ)を作成。
          殺伐としているときにWOWOWの番組を見て、心が癒されたという声をいただいた。

     ・ 「空飛ぶタイヤ」(トラックのタイヤがはずれ、子供が死亡した事故を描く)
          運送会社の責任(整備不良)か、メーカーの責任(リコール隠し)か。
          地上波では放映できない社会派のドラマを作成。(特定の企業を連想させるもの)

     ・ スポーツの世界一を実況放送。
         世界の最高峰を「面白がる。」
           ・ サッカー     リーガエスパニョーラ(スペイン)の試合
           ・ ボクシング    世界タイトルマッチ
           ・ テニス      グランドスラム 
                         1月 全豪オープン 、       5月 全仏オープン、
                         6月 ウインブルドン選手権、  8月 全米オープン

     ・ ボクシング実況カメラの画面選択ができる。
          いろんな角度のカメラで撮り、オンデマンドで視聴者が好きなカメラの画面を見ることが出来る。
           

これからの映像の世界
技術の進歩に合わせたドキュメンタリーの作成
テレビとネットの融合 (トライ中)
面白がってほしい!


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