【 ドイツの学生との国際交流 】
(この交流のきっかけとなった本校の卒業生より) |
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三週間の滞在を終えて10月14日夕刻、山城高校を訪れていたドイツの学生たちが帰国のため空港への迎えのバスを待っていた。 「帰りたくない、日本に居たい」と泣いていたのは昨年4ヵ月山城高校に留学していた女の子だった。短期間の滞在にもかかわらず日本語を上手に話すようになり、今回も学校でのセレモニー等で通訳をしていた。 他にも、今年春まで山城高校で学んでいた男の子や、2年前に来日した学生が3人いた。ドイツでの週1回の学習では日本語を習得するのは容易ではないと察するのですが、滞在中には山城高校の学生たちとそれなりにコミュニケーションが取れていたようだ。 同校でのお別れ会では、それぞれが自分たちの表現で「トモダチガ、タクサンデキテ、ウレシカッタデス」といった内容を日本語でスピーチした。 学生たちの住むノルトライン(Nordrhein)州のモーズ(Moers)地域は親日的であると聞く。数人の学生は日本の漫画を読んで日本に興味を持ち日本語の学習を始めたと言った。 ザビーネ先生の熱心な日本語の指導と山城高校との交流の機会に恵まれ、2度目の訪問となった。前回の交流の後、ザンドラさんが龍谷大学へ留学して1年間京都に住んだ。大勢の友人と出会い、ますます日本が好きになって再びドイツの大学へ戻って行った。将来は日本語を生かした仕事につき、また日本を訪れたいと言っていた。 2度目の来日の学生が、大学に入って、是非日本留学の機会を得て戻って来たい、と言っていた。 今回はホームステイがプログラムされていて、京都到着2日後に全員が各家庭に受け入れられた。学生たちにとって、とても印象的で貴重な経験だったようだ。 山城高校の現役学生の家庭に働きかけて、受け入れ家庭を募集したが、日本の住宅事情と、外国人に対する身構えから理解が得られず、最初の募集では、目的の数に達せず、その後の先生方の協力と学校側の努力で最終的に全員の受け入れが果たされた。結果としてその家族と学生たちとの心の交流が始まりこれからの発展が期待出来そうだ。 お別れ会の時にホームステイ受け入れのご家族が参加されていた。交流を続けていく上で、現役の学生のみならず、これからも外国人学生を受け入れてくださる卒業生や同窓会やPTA、OB会、近隣の方々のご協力をお願いしてホームステイ受け入れの組織を作っていきたいと願っています。 昨年は本校の学生が夏休みにギムナジウム・イン・デン・フィルダ・ベンデン校を訪問し全員がドイツの家庭でホームステイを全滞在期間中受け入れてもらっています。 今回のドイツ学生のホームステイは二泊でした。日本ではこれが限度だと思われます。別れるときに、「日本の料理で何が一番好き?」と尋ねた。「たこやき」と答えた子が二人いた。きっと受け入れ家庭で家族に振舞ってもらったのだと思った。 ドイツに帰った学生たちのことが地元紙で大きく報じられたと後日聞いた。 |
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